全身性硬化症(強皮症)(患者さん向け)
全身性硬化症(強皮症)とは
**全身性硬化症(ぜんしんせいこうかしょう)**は、**強皮症(きょうひしょう)**とも呼ばれる病気で、
皮膚や体の中の臓器が少しずつ硬くなっていく自己免疫の病気です。
本来、体を守るはずの免疫の働きが過剰になり、
血管や皮膚、内臓に影響を与えてしまうことで起こります。
どのような仕組みで起こるの?
この病気では、次の3つが関係しています。
① 血管の異常
血管が細くなりやすく、血の流れが悪くなります。
そのため、指先などに十分な血液が届きにくくなります。
② 免疫の異常
免疫が必要以上に働き、体の組織を刺激してしまいます。
③ 皮膚や臓器が硬くなる
その結果、コラーゲンという成分が増えすぎて、
皮膚や臓器が硬く、動きにくくなっていきます。
主な症状
症状は人によって異なりますが、次のようなものがみられます。
初期に多い症状
- 指がむくんだ感じがする
- 指先が冷えやすい、白くなる(レイノー現象)
進行するとみられる症状
- 皮膚が硬くなる
指や手の皮膚がつっぱり、曲げにくくなります - 皮膚に傷や潰瘍ができる
血の流れが悪く、治りにくいことがあります - 爪が弱くなる
爪が薄くなったり、変形することがあります - 皮膚にしこりができる
石灰(カルシウム)が皮膚の下にたまることがあります
どのように診断されるの?
医師は、次の情報を組み合わせて診断します。
- 皮膚の硬さや指の変化
- 血液検査(自己免疫の異常があるか)
- 必要に応じて、肺・心臓・腎臓などの検査
※ 早い段階で見つけることがとても大切です。
似た病気との違い
他の皮膚の病気と間違われることがありますが、
全身性硬化症では次の特徴があります。
- 皮膚が「硬くなる」
- 長く続く
- 血流の悪さが関係する
一時的な発疹やかゆみだけの病気とは異なります。
治療について
現在のところ、完全に治す治療はありませんが、
- 症状を和らげる
- 進行をゆっくりにする
- 合併症を防ぐ
ことを目的に治療を行います。
皮膚、血管、内臓の状態に合わせて、
お薬や生活指導が行われます。
日常生活で大切なこと
- 手足を冷やさない
- 皮膚を乾燥させない(保湿)
- 指先の小さな傷に注意する
- 気になる症状は我慢せず相談する
まとめ
- 全身性硬化症は、皮膚や体の中が硬くなる病気です
- 血管と免疫の異常が関係しています
- 早めに気づき、継続的に診ていくことが大切です
ひとことメッセージ
「指が冷えやすい」「皮膚がつっぱる」「治りにくい傷がある」
そんな小さな変化が、早期発見のきっかけになります。
気になることがあれば、どうぞ早めにご相談ください。